記録 #門

草の上に置いた、二つの門型の枠の模型

ゲートのような枠は、それぞれサイズが異なり、位置もずれているため、両方をくぐると進行方向は斜めになる。特に気にならない。辺りが暗くなり始める頃、来た道を振り返る。そのとき、行きにくぐった二つが逆光によって重なり、そこにもう一つできているように見えるのだ。

掴みどころのない漠然とした中でこそ、人は大まかな見当をつけて進むほかない。その一歩は正確である必要はなく、ただ向きを持っていればいい。その一歩を繰り返すうちに見当は少しずつ精度を増し、いくつもの手探りが重なっていく。重なった分だけ余分な景色は外へこぼれ落ち、視界はトリミングされ、目的地が輪郭を持つ。振り返るとそう思えるが、夢中だと気づかないものだ。