記録 #橋

草の上に置いた、橋の模型

この橋は、一方向にしか進めない。幅しかない。片側には壁があり、それを頼りに進むかぎり、景色は壁とは反対側にだけひらける。徐々に壁は低くなり、視界は広がるが、足元は不安定になり、後半にある反対側の壁へと足早に移る。壁はふたたび高くなり、前半とは逆の景色がひらける。

橋は、相反する二つの景色を、前半と後半の壁によって繋いでいる。壁を頼りに進めるが、片方の景色しか見ることができない状況は、一方的な見方への依存であり、時に偏りや違う見方との矛盾を生じさせる。二つの景色が交わる地点、その境界に気づくことで共存する見方が見つかる。